〇●ポーカーフェイス●〇
私は無表情のまま本に目を向け、無視した
そんな私に腹を立てたのか私の本を乱暴に奪い取り投げつけた
「ねえ、聞いてんの??何か答えなさいよ?」
私は無表情のまま橘麻里華を見上げた
「は?何か用?この汚い字の落書きのこと??こんなので私が泣くと思った??怒ると思った?笑わせないで」
ただそれだけ言って本を拾い、「あんたも、言っとくけど橘さんよりもあんたのほうが邪魔、迷惑、面倒」篠原葵をちらっと見て本を開きなおした
そんなところで先生が教室に戻ってきて、みんな自分の席に戻っていった
もちろん私の隣には末永が来るわけで、末永は私の机を見て「これは芸術作品だな」そう言って笑っていた
私は前を向き末永の言葉も無視した