〇●ポーカーフェイス●〇
「はい?どこが??」



私は呆れてまた背中を向ける



「本当の自分を隠しているところ…」





風が二人の間を吹き抜けた





また沈黙が始まる前に私が口を開いた



「私は何も隠してない。これが本当の私よ??」




私はそれだけ言い、歩き出した
そんな私に向かって少し大きな声で話し出す篠原葵


「嘘!だってそんなに寂しそうな顔してる。いつもいつも何かを見つめてる。誰かを待ってるんじゃないの?」





「何も知らないくせに勝手なこと言わないで。誰かを待ってたとしても決して篠原葵あなたじゃないわ」





私は声のトーンを変えずに無表情のままそれだけいい
公園を後にした
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