〇●ポーカーフェイス●〇

私はそのまま学校へ行き、自分の上履きが入っているはずのロッカーを開けると
予想通り上履きは入っていない
代わりに大量のゴミが入っていた




まあ、こんなことになっていることは昨日の時点で分かっていた




私は家から持ってきたビニール袋に靴を入れて靴下のまま職員室へと向かった




職員室には数人の先生がいて、私は担任のもとへとまっすぐ向かった





担任は私に目を合わせずに「どうした、東城」と、それだけ言った




「スリッパかしてもらえませんか?」



担任は私のほうを向き、嫌な顔をした




「忘れ物か?」



「忘れ物?まだ数日しかたっていないのに持って帰ると思いますか?」





私はさらっとそんなことを言うと担任はため息をついた




「学校において帰ったものがなくなるのは自己責任だ。」




そんな担任の言葉に呆れた




私は担任の瞳をじっと睨んだ後
「そうですか、今日一日裸足れ過ごします。誰に何と言われてもそうしろと先生に言われたと言いますね」




そう言い、背を向けて職員室を出ようとすると
「職員玄関にスリッパがある」
そんな不機嫌な声が聞こえてくる




私は返事をせずに職員室を出た
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