balance love




雅美ちゃんは振り向きざまに

意外なことを言った。






「なに、松浦。」






いつもは「未来ちゃん」

いまは「松浦」




「え、雅美ちゃん…」




「もーうっとおしい。
はやく用件言ってよね。
どーせさ、先輩が3股とか
そんな話でしょ?」



いつもの雅美ちゃんとは
想像もつかないような
口調でしゃべる雅美ちゃん。




あたしは声が出せなかった。





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