ずっとそばに~4人の恋~
〔悠也〕
日が暮れるまで俺と朱音は堤防にいた。
今は真っ暗な中車を運転している俺の横で朱音は俺のほうを向いて寝ている。
寝顔がすごく幼くて本当に高校生なのか疑ってしまうくらい。
でも、普段の朱音は高校生には見えないくらい大人に見える。
このギャップに俺は今やられている。
信号で止まるたびに見てしまう寝顔。
一生大事にしたい気持ちでいっぱいになる。
ちょっと休憩をしようとコンビニに入ってコーヒーと紅茶を買った。
寝ている朱音を見ながらのコーヒーは今まで飲んだコーヒーの中で一番美味かった。
朱音が起きないように俺の上着をかけてまた車を走らせた。