赤い靴
「マーシャンのお母さんは未幸が一緒だったって知らなかったんだって」

「えっ」

「マーシャンは‘一人でした’って言ったんだって」

<未幸、今から先生が家に来るって>

<まじで!私の家にも来るのかな…>

<とりあえず先生帰ったらまた連絡する>

<分かった、とりあえず一緒だったことは言わないとこ>

‘一緒だった事は言わないとこ’

…守ってくれたんだ。
マーシャンとは高校1年の時に同じクラスになり知り合った

当時浮いていた私に誰も近寄る人はいなくて。

私も
友達なんていらない

そう思っていたし…

でもやっぱり弁当を一人で食べるのは

淋しいな…

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