赤い靴
それからメンバーはだんだん減っていった。クラスが変わった事もあるけど

いつの間にか

マーシャンと私だけに

初めは私が苦手だったが、接していて考え方が変わったと言った

「なんでこんなに面白いのに今まで気付かなかったんだろう」

そんな嬉しい事も言ってくれた

だが私は中々心を開けないでいた

また裏切られたら?

人と会話することが苦しく

相手に合わせるのに疲れて

面倒臭いな…

せっかく心を開いてくれたマーシャン

でもどうせまたマーシャンも離れていくんだ

自分が傷付く前に
距離をおこう…

私が側にいなくてもマーシャンにはちゃんと友達がいるから平気だろう

友達か…

人と付きあうと傷付き合う

私がいなくても困る人はいない

また傷付くなら一人のほうが楽。


そう言い聞かせ

少しづつ

少しづつ

マーシャンに

背を向けた

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