赤い靴
とりあえず精神を落ち着かせる為休憩しようと

今年いっぱいはバイトをしようと決めた!
冷静にどうするか、どうしたいか考えてみようと

色んな大人と話してみた

自分の夢
就職の事…

色んな大人の考えを聞く

それを自分に置き換えて聞く

そして
やっぱり私には

芝居しかないんだと気付く

転んでも転んでも
立ち上がり行き着く先は芝居の世界だ

「バイトをしないでフラフラしてるひとに比べたら、君はバイトして頑張ってるんだからフリーターでも胸をはりなさい」

その言葉に涙がでた

心がとけてゆく

芝居で生きていこう!芝居していきたい!
もう一度……

―RRR―

「…姉ちゃん…お母さん達を助けて…」

「えっ…」

突然のお母さんの‘助けて’

その言葉に気持ちがゆれた

お母さんに‘助けて’とまで言わせてしまった自分の無力

私はこれから

この生活のやり方で
一人で生きていける?

助けてという母を見ないふりしてまで欲しいモノって

……何?
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