赤い靴
「マーシャン、明日学校さぼらん?」

「えっ?いいよ」

私から言い出した

彼女は隣のクラスの子

1番仲がいい子

毎日毎日同じ事の繰り返しにイライラしてた

起きて、友達がいないクラスに行って、習いたくない授業受けて、時間潰しの部活に行って、帰って来て父に愚痴言われて、また朝が来る

もし演劇の学校に行ってたら…そんな事をずっとずっと思っていた

私の家の近くの海は誰も来ない、さぼるにはもってこいの場所…

母にも言った
「明日学校さぼるから」

「そうなの?分かった」

以外だった

‘駄目よ!’って言われる覚悟だったのに

何だか拍子ぬけ


「じゃあマーシャンと学校さぼるから」

そう言って制服を来て家を出た

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