赤い靴
マーシャンをバイクで迎えに行って

来た道を戻る

静かな波音

二人のこころの音みたい

ザザッ…ザザッ…

誰か来たらどうしよう

先生に見つかったらどうしよう

不安が押し寄せる

「学校はじまったね」

「ねっ」

「時間たつの遅いよ…」

「ねっ…これなら学校にいたほうがましだね」

「ねっ…」

初めて学校さぼった不安がただ押し寄せてくるだけ

時間が過ぎるのが遅すぎる

絶対もうさぼらない
…同じ毎日でもちゃんと学校に行こう

そう誓った

先生が心配して探してくれていた

夜電話かかってきて
「明日は学校来なさい。誰のお陰で学校に通えているのか考えなさい」

先生は親の事ばっかり…

「…何かあったのか?明日ゆっくり話そう」

話す?
何を?

不安と恐怖でねむれない

神様もう絶対悪いことはしません!!

あー半泣きよ。
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