3 year 君と過ごした最後三年 (version.mystery and suspense)
episode 1,6
「お腹へった……。朝ご飯食べてないし……」
昨日の夕食をコンビニのサンドイッチで済ませたせいか、いつもより空腹感を強く感じていた。
朝食を食べてないせいかも知れない。慣れない暖房や電気のチェックをし、疲れているのかも知れない。
交差点角のベーカリーは、思いのほかすいていた。
次のバスまで間があるからなのだろうけど、人が混めばそれだけ見にくくも取りづらくもなるのだから、わたし的には折りのいい時間といったところだ。
八畳ほど店内には、次々とパンが焼き上がり並べられていた。カイザーゼンメルやプレッツエルといった、専門的なパンも並べられていた。
リバロやポンレベックのようウォッシュタイプのチーズもブルーチーズもプロシュートもあり、それらを使ったサンドイッチが店の人気だった。
朝食用にクロワッサンと生クリームのコルネを、昼食用にアボカドとツナ、レタスのサンドイッチをボードに乗せた。
野菜ジュースもつけた。ミネラルウォーターも買った。