3 year 君と過ごした最後三年 (version.mystery and suspense)
幼なじみとして、彼の素行や嗜好、性格ぐらいは知ってているつもりだった。
親友として、兄妹双子のようの育ってきた仲として、彼の優しさぐらいは知ってているつもりだった。
けれどそれが祈りになったのかも知れない。
傷つけ、避け、逃げ、失うことになっていく。心だけでなく、想い、体、肉体、命、すべてを失うことになっていく。
残された時間は千九十五日。
ちょうど三年。
3 yearだった。
その日、なにもかもが終わった。
すべてが消えて終わった。
彼を見送った。
君へ……。
ありがとう……。
さようなら……。
そういった。
命がまたひとつ、その生を終えて消えいった……。