隷従執事の言いなり
碧の言う事は全て的外れ。
私はそんな事した記憶も無いし、するはずが無い。
だって、私は碧の事が…。
『俺の知らない所で、この体に幾つの花が咲いた?』
「碧…!やだ!」
碧はなんと、チューブトップである碧力作のあのドレスを、掴んで勢い良くずりおろしたのだ。
「やだってば!碧!なんでこんな事…!」
何故こんな事になってしまったのか。
理由が、分からない。
私は何か碧を怒らせるような事をしてしまったのだろうか。
もし仮にそうだとしても、こんなのって酷い。
酷すぎるよ碧…。
「離してよ…!」
両腕を押さえつけれ、抵抗しようにも術なない。
「碧の馬鹿!馬鹿…!」
でもきっと一番馬鹿なのは、
「私の体見ても何とも思わないって言ったくせに…!!」
こんな酷い事されているのに心の何処かのドキドキが隠せない、私自身だ。