隷従執事の言いなり

強引執事




「えっ?茉里おばさまが?」

『あぁ、後もうすぐで此処に着くそうだ』


朝、朝食をとっているとパパからある情報が。


「本当におばさまはいつも急ね」

それは、パパの妹である茉里おばさまが、今日この家に来るという知らせで。
それをなんと、パパでさえも昨日の夜中に知ったとかで。


おばさまは割と奔放な方で。
こんな風に途端の思いつきで遊びに来るのだ。


『なんでも成長した波留を見せたいからだとか』


はる……って確か茉里おばさまの子供さんだよね。
そういえば小さい頃の記憶しかないな…。

おばさまは一人で来る事が多いからなぁ。


「楽しみねっ」


どんな風に成長したのか凄く気になる。
確か小さい時は目がクリクリしてて、ほっぺだってぷにぷにで、唇もぷるぷるしてて、フリフリのスカートが良く似合ってて。


波留ちゃん、私の事覚えてるかな?



『歪んで育ってなければいいが…』


「歪む…?」


どうしてパパはそんな事言うんだろう…。


いくらおばさまが奔放人間だからって、そんな心配しなくて良いと思うんだけどな…。







< 39 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop