隷従執事の言いなり
あの執事の事好きでしょ…
あの執事の事好きでしょ…
え…?
この子今なんて?
『ね、聞いてんの?』
「なな、なんでバレて…!…ってしまった!!」
『ははっ、馬鹿丸出し』
うぎゃーーー!
間違えた…!
こんなの認めたも同然じゃない…!
「違っ違…、その…」
……どう頑張っても弁解出来ない。
『だからさ、元から隠せてないから。馬鹿じゃないのお前』
「と、年上にお前ですって…!」
それにこの見下した目!
年上のくせに!中一のくせに!
「年上は敬うものなのよ!」
『年上、ねぇ…』
「な、なによ…!何か文句でも?」
立ったままの私をマジマジと見つめる波留くん。
下から上へ、舐める様にじっくりと。
その目が、薄ら笑いを浮かべるその唇が、
『只の糞餓鬼にしか見えねぇよ』
「おまっおまっ…お前の方が糞餓鬼じゃーーーーーーー!!!!」
究極に癪に障る。