君へ願うこと
③ 「俺、如月みたいな女の子を彼女にすればよかったな」
※※
地獄の期末考査も何とか終わり、
明日から夏休みが始まる。
高校生活始まって以来、初めての夏休み。
最高に楽しめたらいいなぁなんて思っていたのに。
「それじゃあ如月さん。明後日の夕方6時に家まで迎えに行くから」
「・・本当に・・一緒に行くの?」
念のため、もう一度、確認してみる。
まさか市ノ瀬君との初デート先が近所のお祭りだなんて。
「如月さんは他に行く人いるの?」
「えっと・・」