恋哀~あなたは運命の愛を信じますか?~
「…香…愛香…!」
誰かが…あたしを呼んで…る…?
「愛香!早く目を覚ましてよ…」
「お母さん…?」
傍にいたのはお母さんだった
あたしの寝転んでるベッドに
うつむせて泣いている
そっとお母さんの頭をなでた
でもね…あれ?
感触がないの…
頭にふれても手が通り抜けるの…
どこにふれようとしても
通り抜けるだけでふれる事ができない…
あたし…生きてるんじゃないの?