ネコ派?イヌ派?
「お母さん、好きな人が出来たんだ。その人も、私と同じで交通事故で奥さんを亡くしてて…話してるうちに、その人を知りたあいなぁ~って思うようになったの。」
そうやって話すお母さんの姿は死んだお父さんの事を語る時と同じ顔だった。
そんなに、その人が好きなんだ…。
いつの間にかお母さんに、そんな人が出来てたんだ。
私、全然知らなかった。
「おめでとう。再婚するんでしょ?」
「…え?鈴華…素直に受け入れてくれるの?」
お母さんは、素直に受け入れた私に少しびっくりしていた。
「私だって、お母さんの幸せを願ってんだもん!!素直に受け入れるに決まってるでしょ?」
にこっとほほ笑むとお母さんは、こう言った。