光をもとめて
男たちの荒げた声とは違い、冷静で凛とした声を発したのは真白だった。
「きっ…桐谷さん!!」
「俺に免じて許してくれねーか?」
「すっすンません!桐谷さんの友人だと知らなかったもんでっ…、行くぞお前ら!」
さっきまでの態度が一変した男の合図で、後の2人も退散していった。
「……真白すごいね。あんなのにまで顔知られてるんだ」
「…あー…俺が高校の時の後輩なんだよアイツら」
せっかくワックスで整えた髪を掻きながら真白は言いづらそうに答えた。