光をもとめて
兄妹揃って美男美女とはスゴい…。ユキちゃんたちの両親も絶対キレイだな。
「そーだ!せっかくゆきちゃんの友達に会えたんだし、今からみんなでご飯行きましょ!」
両手をパン!と合わせて、ひらめいたと言うような仕草をした彼女はそう言うと、あたしの両手を握ってきた。
「ゆきちゃんの学校生活についても、ついでに聞きたいし」
「…ついでかよ。つーかもう夜遅いんだ。ハンナわがまま言ってんじゃ…」
「明日土曜日だし、学校は休みなんでしょ?だったら私たちの家に泊まってもらえばいいじゃない」
「おい、勝手なこと…」
「ね?アヤトさん!」
ハンナちゃんはユキちゃんが反論しようとすると、彼の言葉を遮って話を進めていく。