光をもとめて

ハンナちゃんに連れてこられた(強制連行された)場所は、ファミレスだった。そこはバイキング形式の店だった。


店に入るなり、広々とした室内の中心にはテーブルにたくさんの料理が綺麗に並べられていた。だけど席にはほとんど人はいなかった。


「4名様ですね、こちらへどうぞ」と店員に案内されるまま席に着いた。


「アヤトさん、早速取りに行こ」とあたしの手を引っ張って、料理が並ぶテーブルまで行くと、彼女はトレーを手渡した。


「ゆきちゃんたちも早くおいでよ」


真白たちの方に向かって手招きをするハンナちゃん。


こうして見ていると、ハンナちゃんはユキちゃんとは対照的に違う。


容姿が美しいのは酷似だけど、ハンナちゃんは明るくて、素直だし、そしてよく喋る…。




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