光をもとめて

「綾都は繊細で優しいから、傷つきやすいし、壊れやすいんだ…。
アンタが遊び心とか、軽い気持ちであいつに関わってんなら、もう近づかないで欲しいんだけど」


「………俺は本気だ。本気で綾都のことを想ってる」






「……ねぇ、アヤトさんてゆきちゃんのこと好き?」


「―――…え?」


トレーに料理を乗せる手を止めたハンナちゃんが後ろ背に言った。


「ゆきちゃんはね、アヤトさんのこと好きだと思うんだ。アヤトさんはどうなの?」


「……うん、好きだよ。あたしの唯一の友達だから、ユキちゃんは」





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