光をもとめて
ユキちゃんの家にあたしと真白は泊めてもらうことになり、何故か客間にはあたしと真白、ふたりの布団が綺麗に並べられてた。
これは確実にハンナちゃんの仕業だ。
「・・・何よさっきからジロジロ人の顔みて」
「綾都の素っぴん初めて見たけど、やっぱ綾都は素っぴんのほうが可愛いな」
「・・・・・あたしはカワイくなんかない・・」
「可愛いよ、綾都は」そういって、にっこり微笑みながら、あたしの頬を優しく撫でた。
「綾都と一緒に寝るの久しぶりだな」
「そっ・・・そうだね」
床につくと、緊張のあまり動揺して声が高くなってしまった。
「はは、そんな緊張しなくても何もしないよ」
「・・・・・何か、真白っていつも余裕だよね」
ちらりと横に寝ている真白のほうを見ると、彼はくすりと笑ってあたしのほうに手を伸ばし、あたしの手を引くなり自分の胸にあたしの右手を当てた。
ドッ、ドッ、ドッ
真白の心音は早くて驚いた。