光をもとめて
「ユキちゃん。やっぱりここにいた」
彼はいつものように、授業中にも関わらず、屋上で寝転がっていた。そんな彼の隣に座った。
「ねぇ、ユキちゃん」
「あ?」
「あたしが真白と付き合ったら、・・・ユキちゃんは嬉しい?」
「・・・・あぁ」
ーーーーうそつき。少しの間の中でユキちゃんは一瞬だけ悲しげな顔をして、微笑んだ。
「・・・・この前、ユキちゃんとハンナちゃんが話てるの聞いちゃったんだ」
あたしの言葉にユキちゃんは珍しく動揺して、上半身を飛び起こさせ、驚いた顔をしていた。
「そっか・・・・・」
「・・・・・・・ユキちゃん、あたしユキちゃんのこと好きだよ・・・。」
あたしは涙を抑えきれなくて泣きながら言った。
「でも、好きだけど恋じゃないの・・・・。ごめ・・・なさ・・っ・・・・」
「・・謝んなくていいよ。お前が幸せならそれでいい」
「でも、あたしは・・っ・・ユキちゃんを傷つけてばかりなのに・・・!なのにあたしだけ幸せになるなんて嫌だよ!」
「ばかだなお前は。・・・俺の幸せは、大切なやつの幸せをみることだ。綾都が幸せになるならそれでいい」
「ユキちゃん・・・・・」