好き好き、大好き。

「失礼します。」

ここは2年3組。
吉田クンの居るクラス。

ぁ、居た。

でもさ、高校生にもなると異性に話しかけるのって勇気がいったりする。しかも吉田クン、男子と話してるし…


「ショーじゃん。どしたの?階、間違えた(笑)??」


そうだ、あたしのクラスは1階にあるのだ。そして、ここは2階。


「いや、吉田クンに…」

「ぇ、ショーって吉田が好きなの??……なんかあったわけ?」

「そうじゃなくて、生徒会のさ」

「あぁ、なるほど。吉田ぁ~。ショーが用事だってー」

「ちょ、そんな大きな声で呼ばなくても。」

「聞こえないじゃん。」


そうかなぁ。ちょっと…いや、だいぶ恥ずかしいんですが。

< 9 / 10 >

この作品をシェア

pagetop