heart to heart2 キセキのつづき
再び意識がはっきりしたのは、ぽかぽかした日差しの当たる昼下がり。
私のママと律ママがおしゃべりをしているらしい。
「あら、起こしちゃった?」
起こしちゃった?じゃないでしょ。
それだけペチャクチャしゃべってたら誰でも気づくって…。
そういえば…
お腹がへこんでる。
「りつは…?」
「仕事。手術が終わったら、また来るって言ってたわよ」
「…ふーん、…赤ちゃんは?」
「今はNICUで保育器に入ってたけど、元気に動いてた。目元が柚季、口元が律くんって感じでかわいかったわ~!ねぇ!?」
律ママと盛り上がってるし。
初孫だもんね。
もう“おばあちゃん”なんだ。
「抱っこした…?」
「ううん、窓の外から見ただけ」
「会いたいなぁ…」
ベッドの周りを見ると、何本も点滴がぶらさがっていた。
輸血のパックもあるし。
私のほうがヤバイって感じか…。
「柚希、起きた?」
車いすを押して登場したのは律。
「行くか?」
「行く!行きます!」
って元気よく返事したけど、お腹の傷が痛んだ。
ヘロヘロになりながらようやく車いすに乗って、律に押してもらってNICUへ。
“道重 柚希ベビー”と書かれたネームプレート。
そっと覗き込む。
透明の箱みたいな保育器のなかで、ちいさな手足をぴょんぴょんさせている。
「か…かわいいけど、大丈夫?」
「は?なにが?」
「元気すぎない…!?」
律が爆笑したのは言うまでもない。
私のママと律ママがおしゃべりをしているらしい。
「あら、起こしちゃった?」
起こしちゃった?じゃないでしょ。
それだけペチャクチャしゃべってたら誰でも気づくって…。
そういえば…
お腹がへこんでる。
「りつは…?」
「仕事。手術が終わったら、また来るって言ってたわよ」
「…ふーん、…赤ちゃんは?」
「今はNICUで保育器に入ってたけど、元気に動いてた。目元が柚季、口元が律くんって感じでかわいかったわ~!ねぇ!?」
律ママと盛り上がってるし。
初孫だもんね。
もう“おばあちゃん”なんだ。
「抱っこした…?」
「ううん、窓の外から見ただけ」
「会いたいなぁ…」
ベッドの周りを見ると、何本も点滴がぶらさがっていた。
輸血のパックもあるし。
私のほうがヤバイって感じか…。
「柚希、起きた?」
車いすを押して登場したのは律。
「行くか?」
「行く!行きます!」
って元気よく返事したけど、お腹の傷が痛んだ。
ヘロヘロになりながらようやく車いすに乗って、律に押してもらってNICUへ。
“道重 柚希ベビー”と書かれたネームプレート。
そっと覗き込む。
透明の箱みたいな保育器のなかで、ちいさな手足をぴょんぴょんさせている。
「か…かわいいけど、大丈夫?」
「は?なにが?」
「元気すぎない…!?」
律が爆笑したのは言うまでもない。