heart to heart2 キセキのつづき
案内されたのは病棟の処置室。

小さな診察台で横になっていたのは、白衣を着たままのダンナさま。


「…律?どうしたの??」

「うぉ!?ゆずきっ…!!」


うとうとしていたのか、律は私に気付くと跳び起きた。


「おかえり。大丈夫だったか?」

「私よりも律のほうが大丈夫!?」

「平気、平気」


そう言ってる律の腕には点滴がつながっている。

吉岡先生によれば…いきなり喘息発作が出たらしい。

きっと疲れが溜まっていて、私が外泊することで気が抜けたんだろうって。


「私の…せいだよね…」
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