heart to heart2 キセキのつづき
「吉岡先生、すみません…」
律が口を開いた。
消え入るような声で。
「これは夫婦の問題でもあるから、オレの責任でもあるんです…。柚希だけが悪いんじゃないから…」
昨日は怒っていたのに、今は私のことをかばってくれてる。
それが余計に涙を誘った。
診察室を出たあと、律が言った。
「もし、柚希が産みたいなら、オレは産んでもいいと思う」
「だって……」
「大事な命だから」
本当は迷ってる。
どうしたらいいのか。
でも、私が決めた答えがどうであろうと、律はきっとOKを出すつもりなんだ。
「柚希の味方だから」
そう言って、仕事に戻るため、足早に病院の廊下を歩いて行った。
律が口を開いた。
消え入るような声で。
「これは夫婦の問題でもあるから、オレの責任でもあるんです…。柚希だけが悪いんじゃないから…」
昨日は怒っていたのに、今は私のことをかばってくれてる。
それが余計に涙を誘った。
診察室を出たあと、律が言った。
「もし、柚希が産みたいなら、オレは産んでもいいと思う」
「だって……」
「大事な命だから」
本当は迷ってる。
どうしたらいいのか。
でも、私が決めた答えがどうであろうと、律はきっとOKを出すつもりなんだ。
「柚希の味方だから」
そう言って、仕事に戻るため、足早に病院の廊下を歩いて行った。