heart to heart2 キセキのつづき
それは、あまりにも突然。

いつもと同じように、律を送り出して一息ついた頃。

今日はつわりも少しマシで、体も楽だから掃除でもしようかと考えていたとき。


……あれ?


下腹部に違和感。

嫌な予感がした。


その予感は的中して、だんだんと鈍い痛みにかわっていく。

慌てて律に電話したけど、もちろん仕事中でつながらない。

痛みで意識もモーローとしてる。

なんとか実家に電話できたけど…

“助けて”

その一言を言うのに精いっぱいだった。

それからどうやって説明したのか、どうやって病院に来たのか覚えてない。

ぼんやりと、

“この痛みは神様の与えた罰なのかな”

って考えていた気がする。

< 52 / 132 >

この作品をシェア

pagetop