heart to heart2 キセキのつづき
もう、この体には何も存在しない。
私はひとりぼっちだった。
どれくらいココにいるんだろう?
指先の感覚がなくなってる。
それでも、病室に戻る気にもなれない。
産婦人科病棟は、もうすぐ家族の増える予定の、妊婦さん達であふれてるから。
疎外感?
失望感?
無力感?
負の感情でいっぱいになりそうで、あの場所にはいられない。
そのとき。
ガタンと屋上のドアが開いて、こっちに駆け寄ってくる足音。
……見つかった。
かくれんぼしてたみたいな気持ち。
「何やってんだよ!?どこに行ったかと思って心配で…」
うつむいた私の視界に入ってきたのは、いつもの救世主。
でも、今は助けてほしくない。
私はひとりぼっちだった。
どれくらいココにいるんだろう?
指先の感覚がなくなってる。
それでも、病室に戻る気にもなれない。
産婦人科病棟は、もうすぐ家族の増える予定の、妊婦さん達であふれてるから。
疎外感?
失望感?
無力感?
負の感情でいっぱいになりそうで、あの場所にはいられない。
そのとき。
ガタンと屋上のドアが開いて、こっちに駆け寄ってくる足音。
……見つかった。
かくれんぼしてたみたいな気持ち。
「何やってんだよ!?どこに行ったかと思って心配で…」
うつむいた私の視界に入ってきたのは、いつもの救世主。
でも、今は助けてほしくない。