heart to heart2 キセキのつづき
律は私の横に座って、手をとって、しばらくうつむいて考えているみたいだった。
そして、しばらくして頷く。
「…柚希の“お願い”攻撃にはかなわないよ、マジで」
「てことは…」
「いいよ、オレも協力する」
「ほんとにいいの?」
「うん」
律に抱きついた。
忙しすぎてちょっと痩せてしまった体は、それでも広くて、私を包み込む。
「産婦人科って苦手なんだよなぁ。大学のときにマジでわかんなくて、追試になりそうだったから…」
律の手には“標準産科学”とかいうタイトルの教科書。
もしかして、勉強してくれてたの?
そして、しばらくして頷く。
「…柚希の“お願い”攻撃にはかなわないよ、マジで」
「てことは…」
「いいよ、オレも協力する」
「ほんとにいいの?」
「うん」
律に抱きついた。
忙しすぎてちょっと痩せてしまった体は、それでも広くて、私を包み込む。
「産婦人科って苦手なんだよなぁ。大学のときにマジでわかんなくて、追試になりそうだったから…」
律の手には“標準産科学”とかいうタイトルの教科書。
もしかして、勉強してくれてたの?