マザーレスチルドレン
死体処理屋
咥えタバコの男は鼻歌を歌いながら手馴れた動きでケンイチの身体を黒い遺体袋に詰めている。
「歌うのはやめてくれないか」
カリヤは苛立たしそうに顔をしかめながらいう。
「ああ、すまない、牧師さん。耳障りだったかな、下手くそな歌で悪かった」
「いや、歌が下手とかじゃないんだが……」
「不謹慎って事かな?」
「いや、もういい。兎に角、判らないようにやってくれたらいいんだ」
黒いニット棒を被り全身黒ずくめの男は立ち上がると不自然にあごを上げた姿勢でカリヤを見た。
そしてその上下斜視でやぶ睨みの顔をくしゃくしゃにしてでニヤリと笑った。
「歌うのはやめてくれないか」
カリヤは苛立たしそうに顔をしかめながらいう。
「ああ、すまない、牧師さん。耳障りだったかな、下手くそな歌で悪かった」
「いや、歌が下手とかじゃないんだが……」
「不謹慎って事かな?」
「いや、もういい。兎に角、判らないようにやってくれたらいいんだ」
黒いニット棒を被り全身黒ずくめの男は立ち上がると不自然にあごを上げた姿勢でカリヤを見た。
そしてその上下斜視でやぶ睨みの顔をくしゃくしゃにしてでニヤリと笑った。