マザーレスチルドレン
隔離地区
「ところでどう、お袋さん見つかりそう?」
「うん…… なかなか難しいよ。手掛かりが無いから」
「そうねえ、別れてからずいぶん経ってるから……顔だって変わってるだろうしね。ハルだってもう子供の頃とは全然違ってるだろうからね」
「うん、そだね。もうだんだん記憶が曖昧になってきてるんだ……」
「やっぱり、まだ隔離地区にいると思う?」
「うん、昔あっち側に住んでたからね」
「そか、あそこじゃあ、俺達は自由に行き来はできないからね」
「もう死んでいるかもね、もし生きていたとしてもはそんなに長くはないだろうし」
「そんなことないよ! 絶対どっかで生きてるって、きっとお袋さんもハルに会いたがってるよ」
「だといいけど」
「……でもさあ、なんでお袋さん、ハル残していなくなっちゃったんだろうな?」
「……」
ハルトは無言で目を伏せる。
「ごめん、ハル」
「いや、いいよ」
「あの頃はまだ革命の後のどさくさで大変だったもんな、きっとハルのお袋さんもいろいろな事情があって、ハルを安全な児童施設に預けたんだろうな」
「うん…… 」
「うん…… なかなか難しいよ。手掛かりが無いから」
「そうねえ、別れてからずいぶん経ってるから……顔だって変わってるだろうしね。ハルだってもう子供の頃とは全然違ってるだろうからね」
「うん、そだね。もうだんだん記憶が曖昧になってきてるんだ……」
「やっぱり、まだ隔離地区にいると思う?」
「うん、昔あっち側に住んでたからね」
「そか、あそこじゃあ、俺達は自由に行き来はできないからね」
「もう死んでいるかもね、もし生きていたとしてもはそんなに長くはないだろうし」
「そんなことないよ! 絶対どっかで生きてるって、きっとお袋さんもハルに会いたがってるよ」
「だといいけど」
「……でもさあ、なんでお袋さん、ハル残していなくなっちゃったんだろうな?」
「……」
ハルトは無言で目を伏せる。
「ごめん、ハル」
「いや、いいよ」
「あの頃はまだ革命の後のどさくさで大変だったもんな、きっとハルのお袋さんもいろいろな事情があって、ハルを安全な児童施設に預けたんだろうな」
「うん…… 」