愛しいヒト
お父さんはあんまり比べないけど…。
お母さんにとって、
よく男と遊ぶアタシと
女としか遊ばない梓なんか比べることしかできないんだと思う…。
「すぐ勉強するから!!」
お母さんを無理矢理部屋から追い出した。
プルルルルル
電話…?
知らない番号だ。
「もしもし…?」
「あ、杏ちゃん!?アタシ、隼人の母です。隼人知らないかしら!?」
隼人のママ?
「すいません、分からないです。」
隼人…いないの?