愛しいヒト


「っえ…?杏ちゃん?」


隼人のママがびっくりしたような声を出した。


「こんなときに喧嘩しないでください。隼人はどっか友達の家に行っただけかもしんないけど、今喧嘩して何になるわけ!?」


あたしはこいつらが
大人だとか、そんなの
考えなかった。


ただ、ただ、
隼人を可哀想だと
思った…。



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