君想い唄。-キミオモイウタ-
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「隼人ー、あれ取って!」

「…はぁ?あれって……何アレ」



怪訝そうな声を出す隼人。


その視線の先にあるのは、

「何って……くまうさぎ。知らないの?」

―――そう、“くまうさぎ”。



私が指差したのは、30cmほどのくまうさぎの人形だった。



「くまうさぎって…くまかうさぎか分かんねえじゃん」

「そこが可愛いんでしょー!!ほら、早く取って!それとも何、取れないの?」


挑発的に笑ってやると、単純な隼人の額に青筋が浮かぶ。




「そこまで言うならやってやろーじゃん。その代わり、取れたらたまきも俺の言うこと聞けよ?」






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