君想い唄。-キミオモイウタ-
そう言いながら射的の方に歩いていくと、「一回お願いします」とおじさんに小銭を渡している隼人。
「はいよ、100円ね!」
おじさんは威勢のいい声で返事をしながら、射的用の鉄砲と弾を隼人に渡す。
銃口をくまうさぎに向けた隼人が狙いを定めて、引き金を引く。
―――――パンッ コンッ
放たれた銃弾がくまうさぎに当たって、くまうさぎは台の後ろに落ちる。
100円で10弾もらえるのに、一発で撃ち落としてしまった。
唖然とする私に、隼人が得意げな顔を向ける。