君想い唄。-キミオモイウタ-





「兄ちゃん、射的上手いねぇ。他に何か狙うものがあるかい?」


くまうさぎを取ってきてくれたおじさんが、笑顔で隼人に話しかける。


「や、特にないっすよ。その辺の子供にでもやらせてやってください」


おじさんの手からくまうさぎを受け取った隼人はそう答え、「あ、やっぱちょっと待ってください」もう一度銃を手に取った。



「たまきはあっち行ってろ。すぐ行くから待っとけ」



振り返りざまそう言った隼人に背中を押され、私は射的のところから離れて隼人を待った。






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