君想い唄。-キミオモイウタ-
この歌は、私の想い。
ねぇ隼人、届いてた?
もしも届いていないのなら、何回でも、何十回でも、歌うから。
だから早く、
「目、覚ましてよ……………」
心の中で思っていた言葉が、唇から零れ落ちる。
ハッとしたときには、瞳から涙が散っていた。
ぼろぼろと勢いよく頬を滑り落ちて、シーツを濡らす涙の滴。
隼人、会いたいよ。
眠っている隼人をただ見てるだけなんて、もう嫌だ。
もう一度、また一緒に笑い合いたい。
事故が起こる前の日々を、取り戻したい。