一年と二ヵ月



「早紀。
あんた、何やってんの?」


「あえてツッコまないでください。」

「いやいや、無理でしょ。」


ですよね…(泣)


お風呂でのぼせて
貧血で気絶したあたしを
執事の東が運んでくれて
ただいまベッドで休養中。

目を覚ましてからはずっとこんな感じ。


「何で貧血なんか起こしたの。」

「ちょっと考え事してたら…
アハハハハ…」


「もう、びっくりしたんだからね?

いきなり変な音したと思ったら、
あんたはいきなり気絶するし。

頭打って死んだかと思ったよ。」


死んだって…
ママ、勝手に殺さないでください。

「これから気を付けなさいよ?
あと、東にもお礼行っときなさいね。」


ママは水のペットボトルを置いて
部屋から出ていった。


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