一年と二ヵ月
「奥様から早紀が倒れたって聞いて、
本当にビックリしたよ。」
「ちょっと逆上せちゃって…
アハハ…。
それより、ごめん。
あたし重かったでしょ。」
「ほんとだよ。
重すぎて肩凝ったー。」
東は肩をトントン、と叩く。
「ひど!
あたし体重は標準以下だし!」
「アハハハ、うそうそ。
むしろ軽かったから。
お前、もっと太れよ。」
お腹を人差し指でつついてくる。
「やだよ。
ドレス着れなくなるもん。」
パーティーでお肉出てるなんて、
カッコ悪すぎてダメダメ。
「よく言うよ。
じゃあ、俺仕事あるから。
ゆっくり休んどけ。
もう逆上せんなよ〜。」
「うん。おやすみ。」
東が部屋を出て、あたしはすぐに寝た。
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