一年と二ヵ月
学校に着いて、委員会に出る。
―――――――――――――
―――――――――――
「おはよ、早紀ー。」
委員会を終えて、配られたプリントに
今日の話し合いの結果をまとめていると、
横から話しかけられた。
「おはよ、七海。」
横を見なくたって誰だか分かる。
―芦屋 七海。
小学校の頃からずっと一緒で、
あたしの唯一無二の親友。
七海は小さい頃から独特な声の持ち主で、
13歳で歌手デビュー。
今や一躍人気のアーティスト。
おまけに可愛くて、スタイルが良くて、
うらやましさこの上ない。
でも、そんな完璧なものを携えていても、
気取ってなくて、
みんなに普通に接するから
あたしもみんなも七海が好き。
_