一年と二ヵ月


学校に着いて、委員会に出る。


―――――――――――――
―――――――――――


「おはよ、早紀ー。」


委員会を終えて、配られたプリントに
今日の話し合いの結果をまとめていると、
横から話しかけられた。


「おはよ、七海。」

横を見なくたって誰だか分かる。

―芦屋 七海。

小学校の頃からずっと一緒で、
あたしの唯一無二の親友。


七海は小さい頃から独特な声の持ち主で、
13歳で歌手デビュー。
今や一躍人気のアーティスト。


おまけに可愛くて、スタイルが良くて、
うらやましさこの上ない。

でも、そんな完璧なものを携えていても、
気取ってなくて、
みんなに普通に接するから
あたしもみんなも七海が好き。


_
< 7 / 83 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop