一年と二ヵ月
「違うの?」
拓真もあたしを見て、ニヤッと笑う。
「あのねぇ、あたしが
モテるわけないでしょ?
七海と一緒にいるから、
あたしなんか霞んで見えるよ。」
「ふーん、どうだか。」
拓真は意味ありげな笑みをしながら
また雑誌に目を写した。
ったく、2人して……。
「ただいま戻りました〜」
七海はちゃんと黙らせてきたらしい。
周りが静かになってる。
「ごくろーさん。」
「ほんとだよ。
てかさ、何でうるさいと嫌なの?」
「まぁ普通にうるさいのはやだけど、
勉強に集中出来ないでしょ。」
ただでさえ成績ヤバイのに、
これ以上成績落ちたら、
本気で東に殺されかねない。
「勉、強?」
七海の顔が硬直している。
もしかして………
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