Vampires and roses ~ヴァンパイアと薔薇~
───ギシッ・・・
今日も俺はアイリーンの眠るベッドに座り、
アイリーンを眺めていた。
たまに歪める顔。
そして漏らす吐息。
これ以上の苦しみを自ら与えると思うと苦しくてたまらない。
──胸が締め付けられる・・・
そのとき、
「エ、エド・・ガ・・・?」
アイリーンが眼をうっすらと開け、こちらを見ていた。
「大丈夫か?」
「・・・だい、じょ・・・ぶ。」
「嘘つけ。苦しいんだろ?」
そして眼を細めかすかに笑うアイリーン。
「フフ、ちょっとだけ・・・。」
そう言うと、安心したようにまた眠りについた。
そんなアイリーンが愛おしく思える。
そして、そのたびに胸がきつく締め付けられる。
明日までに実行せねば。
実行しなければ、アイリーンは・・・・・・・・・
「アイリーン。」
―ギシッ・・・
そして細く、白い首に顔を埋めた。
「愛してる。」
――――ブツッ・・・・・・