華と…



四人はわたしをそっちのけで、結婚に向けての条件を詰めていった。



――雄一の強引さは、お父さん譲りなんだ。


いつもはおっとりと優子お母さんを立て、我を通すことの少ない彼の、本当の一面を垣間見た気がした。


雄一本人を欠いた話がどんどんと進んでいく。

でも不思議と違和感はなかった。

父と子の信頼関係が伝わってくる。



彼らはとても仲の良い親子なのだ。
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