華と…



結婚までの試験期間は2年。



畠山家の造り酒屋と二階堂家の呉服問屋はどちらも存続させる。

このご時勢、販路拡大路と販促のアイデアが売り上げを決める。

どちらも日本古来の伝統を守る老舗。

祝い事には欠かせないという共通点がある。


両家が若夫婦を通じて手を結べば、何か新しい形の商売が成り立つのでなかろうか?

雄蔵お父さんと父の話は、そんなところで結末を迎えた。


あたし達の結婚はその後。


まだ若いのだから、結婚を焦る必要はない、と諭された。
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