華と…



これから先、どんな苦しいことがあったとしても、わたしはこの光景を思い出すだろう。



白く雪に覆われた大地の下に育つ、新しい命の芽吹きのことを。

雄一のぬくもりと愛の誓いを。




北国の春は、すぐそこまで来ている。




ゆきどけはもう間近だ。





わたし達も歩き出さなければならない。
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