ウソつき〜後悔した理由〜
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『姉貴遅い!!』
ふてくされたように言う翔太。
「うるさいなぁ。黙って待ってな。
男は女に待たされる生き物でしょ」
『ひ……ひでぇ』
『今来たばっかりだから、大丈夫だよ。美音ちゃん。』
優しい笑顔で言う、陽。
「ほら。
聞いた?翔太。これよ、これ。これが言えなきゃダメよ。」
『これか………。』
うわ~~~~。
本当に信じた~~~~。
単純だな、翔太。
しばらく歩くと陽が急に立ち止まる。
「………陽??」
『何だよ、陽!!』
私達が聞いてもピクリともしない。
………陽??
『おい、陽。』
だ、誰?
見てみると、金髪であきらかにアッチ系です。って言ってるようなヤツがいた。
知り合い?
『何だよ。学校はプライベートだろ?
プライベートは踏み込まないルールじゃなかったっけ?』
………陽?
『あぁ、確かにな。
………けど、あの人がお呼びだ。
お前………コッチ用の携帯、電源切ってるだろ?
だから、俺が駆り出された……っつかパシられたわけ。』
あの人………?
話の内容から察するに、陽はアッチ系の人間ってこと?
あの人ってまさか!!
高橋翠!?