ビターな恋
「寒っ…」
外に出ると、冷たい風が吹いたので思わずそう呟いた。
自分の家へと向かう。
《中学に入って、三年生になって…あまり出掛けなくなったから最近は間違えられなかったからかな…
久々だとショックというか…ちょっとムカついたなぁ。》
ため息をつきながらひたすら歩く。
《亜梨紗には悪いけど失礼な人だったな…》
しばらく歩くと家に着いた。
「ただいまー!!」
お母さんが返事をするのを聞きながら自室に入った。
「さてと…勉強しようかな。
化学、化学…」
鞄の中をあさり、化学のノートを探したけれど
「あれ…無い…?」
中にノートは無かった。