ビターな恋
「うん、えらい。じゃあ夕飯は亜梨紗の好きな物作ってあげる」
「本当?じゃあ、シーザーサラダに、オムライス、あとティラミス‼」
「はいはい」
母さんはクスクス笑いながらコーヒーカップを片づけた。
俺はソファーに座り、テレビをつけた。
「あ‼私録画した番組見たい‼お兄ちゃんどいて?」
「ああ、いいよ」
特に見たい番組があったわけではないので、素直にどく。
それと同時にケータイが震えた。
合コンの誘いだった。
「………」
俺は気づかなかったふりをして、ケータイを閉じる。
「俺、風呂入るね」
「はーい」
着替えを用意して、風呂場に向かった。